2019年は源頼政の840回忌。
毎年5月26日に宇治市の平等院で行われている『頼政忌』に参列してきました。

鳳凰堂が目を引く平等院ですが平安末期の治承4（1180）年、平家全盛期、源頼政の終焉の地となりました。
源平合戦の幕開けともいわれる源頼政の挙兵は息子・仲綱が平宗盛に自慢の馬を奪われ侮辱されたのがきっかけでした（平家物語）
↓持ち帰り自由な資料

頼政は皇位継承の望みがほぼなくなった以仁王（もちひとおう）に平家追討の令旨を出させました。
以仁王の異母弟・高倉天皇が践祚、即位。高倉天皇の母は平清盛の妻の妹、つまり清盛の甥が天皇となったのです。
反平家の機運が高まり頼政はそこに目をつけたのでした。
高齢の頼政も挙兵、しかし敗れて平等院の扇の芝で自刃。日本で初の自刃だと2つ目の動画の中で語られています。

厳かに行われている頼政忌、動画でご覧ください。

扇の芝は少し分かりづらい場所かもしれません。拝観受付から左の壁づたいに進んだ先です。

後半、近すぎてお顔がきれてしましまいました…すみません(;´･ω･)

参列者へ配られた薯蕷饅頭とお茶。ありがとうございました。

鳳凰堂を右手に見ながらぐるっと回って真横から見える位置に来たら左手に鳳翔館。

色々な展示の中で注目なのが、2019年5月25日から9月27日までの約4ヶ月間開催されている「源頼政840回忌記念展」です。

頼政のお墓がある最勝院に置いてあった資料↓に記載されている冑や頼政を描いた絵などととも詠んだ歌や鵺退治、挙兵のこと、京都のゆかりの地など展示内容も幅広いです。期間中、展示替えありだそうです。

平等院の拝観料600円に含まれていますのでかなりお得です！！
鳳翔館の出口にはお土産品があるのですが、頼政関連はありませんでした（＾_＾；）
840回忌記念展の資料などがあればいいと思いました。

鳳翔館をあとにして鳳凰堂の裏側を歩いてすぐの場所にある浄土院。
入って右手に頼政と一緒に討死した通圓（つうえん）のお墓があり、ここにもお参りしました。

通圓の子孫の方が経営している通圓茶屋は京阪宇治駅のすぐそばです。

蕎麦や甘味をいただけます。
合戦の場である宇治川を背景にテイクアウトの宇治金時ソフトクリーム。
頼政とともに通圓にも思いを馳せるのはいかがでしょうか。