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六萬寺<香川県高松市>

安徳天皇の御在所

※※諸事情により少なくとも2024年3月末までは拝観できないようです※※

屋島合戦場となった香川県高松市。
源氏軍の史蹟が多数残る中、安徳天皇の行在所(あんざいしょ。仮の御所)となった六萬寺には平家ゆかりの品々が安置されています。

【見どころ】
■客殿
六萬寺および屋島合戦解説パネル
菊王丸の長刀
平経正の短冊、平重衡の書
平家物語巡りの御朱印
安徳天皇と二位尼の蝋人形

■鶏脰樹園
寺伝・平宗盛寄進の燈籠

■境内
鎮守 勝軍地蔵
安徳天皇生母 徳子之碑

■周辺
源氏ヶ峯(眺望)
階段の向かいには駐車場

安徳天皇の御行在所

解説板より
寺記によれば、天平年間、全国に伝染病が流行し、多数の死者を出したので、聖武天皇は、行基菩薩に命じてこの地に一寺を建立し、お祈りさせたところ忽ち伝染病は消滅したという。
その後有志により六万躯の小仏像を安置して六万寺と称したと伝えられています。また牟礼、大町附近に42の支院を持ち寿永2年源平合戦の時、安徳天皇の行在所となった由緒ある寺であるといわれています。
しかし中世兵火のため焼失したがその後復興された。
現在の建物は、延宝6年再興されたものであるといわれています。

高松市教育委員会

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30年程前までは荒れ果てていたそうです。それを前住職さんが整えられて、今では行事などの時には地元の方を中心に多くの方が集まる場所となっています。

平家ゆかりの品々

客殿内で副住職さんが丁寧にお話してくださいます♪
自然に囲まれています

ガラス戸を開ける

入口の横には2018年ころに新しく設置されたパネルで、六萬寺の縁起や屋島合戦について知ることができます。
六萬寺と史蹟の場所も

屋島合戦

この戸を開けるとインターホンがあります。
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副住職さんはほぼ毎日いらっしゃるそうで、一つずつ丁寧に案内して下さいます。
長刀も軍手をして触ることが出来ます!!(素手で触ると錆びてしまうため)
長刀は昭和になってから研がれてピカピカです。

重衡卿の書と経正卿の短冊が並べられてケースに入っています!!何と書いてあるかは読めなかったのですが、テンション上がります♪
ぜひ六萬寺参拝の際にご覧ください(^^)/

これとは別に柱に書き残した歌も伝わっているのがこちら。
歌

この歌は客殿内に2019年3月25日に新しく設置されたパネルに書かれています。
建物内

残念ながら、戦国時代の火事でお寺が燃えてしまい、前の住職さんがまとめられた「行宮遺址 六萬寺要誌」にもこの歌が紹介されています。
(「行宮遺址 六萬寺要誌」は六萬寺参拝時にいただきました)
その他、『古銅印…一個(源軍軍略の将 土肥実平の実印)』と記されています。現在、香川県立ミュージアムにあるとお聞きしました。これもいつか観に行ってみたいです。
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平家物語巡りの御朱印

2017年3月26日から始まった「平家物語巡りの御朱印」
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副住職さんがもっと平家物語を多くの方に知って頂きたい、もっと地元を盛り上げたいという想いから始められたそうです。
詳しくは下記のサイトをご参照ください。
素敵な扇が用意されています!
http://www.heikemonogatari.net/

私が参拝している時に新聞社の方が、平家物語巡りの御朱印について取材にいらっしゃいました。
これを機会に屋島合戦に興味を持たれる方が増えますように。

安徳天皇と二位尼の蝋人形

2019年3月に閉館した高松平家物語歴史館で展示されていた安徳天皇と二位尼の二体の蝋人形は六萬寺へ移り、お参りの際にご覧いただけます。
書家・慈英裕之(じぇいひろゆき)さん(Twitter:https://twitter.com/hiroyuki37j)に書いていただいた「安徳天皇」と「二位尼(平時子)」の名札を六萬寺の副住職さんに紹介していただきました!!

蝋人形が六萬寺へ移った経緯はこちらにまとめました↓
https://genpei.sakura.ne.jp/genpei-shiseki/ningyo-keii/

平宗盛寄進の燈籠

室内で一通り拝見した後は、境内の茶室「鶏脰樹園:けいとうじゅえん:」に平宗盛寄進と伝わる燈籠まで案内して頂きました。
寺伝では宗盛寄進ですが、最近の研究で平資盛が岡山県にあった寺(現在は廃寺)に寄進した物だということが分かってきたそうです。
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愛宕大権現、鎮守 勝軍地蔵

白い鳥居が青空を背景にキレイですね。
義経ゆかり…

階段を上がると愛宕大権現の建物があり、その先にあるのが勝軍地蔵です。
階段のさらにその先

左上に源義経が戦勝祈願したことなどが記されています。
戦勝祈願したことなど

勝軍地蔵は近くでお参りできます。
将軍地蔵

安徳天皇生母 徳子之碑

鎮守 勝軍地蔵の隣に平清盛の娘・徳子の碑と祠らしきものがひっそりと佇んでいます。
建礼門院

安徳天皇の行在所となった時、徳子も一緒に過ごしていたのでしょう。
知りたい

催事も多数

【終了しました】
香川県高松市の六萬寺 副住職さんによる『平家物語巡り祭典』のお知らせです。
・令和元年11月9日(土)~11月11日(月)
・赤間神宮(山口県下関市阿弥陀寺町4-1)
ぜひ動画でご覧ください↓

【終了しました】
2019年毎月一回行われていた『六萬寺へおいでよ!』という副住職さんと能楽師さんによる催し。
六萬寺へおいでよ!について → https://nohnohana.com/rokumanji/

↓第5回「平家最強の戦士 屋島に見参」に参加したレポートはこちら↓
https://genpei.sakura.ne.jp/genpei-shiseki/oideyo201905/

源氏ヶ峯が見える

六萬寺のすぐ東側、少し高くなっている場所に池があります。
この池の向こうに見えるのが源氏ヶ峯です。
池の向こう

源氏ヶ峯は屋島合戦の際に源氏が集結した場所で、副住職さんのお話しでは登れるそうですが、イノシシもいれば、マムシは仰山いるそうです^^;
命がけになりそうなので、ここから眺めるのが得策かもしれません。

六萬寺を後にして歩いていると、屋島が綺麗に見える場所がありました。
屋根のように平になっていることが「屋島」の由来と云われています。
屋島が美しく見える

この時丁度、赤白のツツジが咲いていて屋島合戦を彷彿とさせました。
この場所からは源氏ヶ峯も見えます。
住宅街も広がる

六萬寺の副住職さんはお話ししやすく、とても丁寧に説明して頂けるので、時間に余裕をもって参拝されることをオススメします。
私がお参りに伺う数日前に神戸・清盛隊(2012年の大河ドラマの時に平安から甦った神戸・清盛隊)ファンの方がお参りされて、副住職さんも清盛隊に関心を示されています♪
住職さんともお話しする機会もあり、良い出会いに感謝です。

住所
香川県高松市牟礼町牟礼1450
交通
①琴電「六万寺」駅徒歩10分
②JR「八栗口」駅徒歩18分

参拝について
境内自由
参拝目安時間
1時間~
お気に入り度
★★★★★
参拝日
2017/04/27、2019/03/24、2019/05/06、2019/09/08
備考

最寄りの琴電六万寺駅にも屋島合戦が描かれています(2017年4月27日現在)
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