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安徳天皇と時子さん(の蝋人形)が六萬寺へ!!

奉納とはいっても私は話をつけ、銀行に走っただけ。
蝋人形のお迎えと展示は六萬寺さんにご尽力いただいたからこそ実現しました。
長文ですが経緯にご興味ある方は最後までお読みいただければ嬉しいです。(2019年3月29日執筆)
助かってくれて感謝
2019年3月24日、この日の17:30で高松平家物語歴史館は閉館。

その前に安徳天皇の行在所となった六萬寺さんに平家物語巡りの御朱印をいただくのも兼ねて参拝。
これから平家物語歴史館に行く予定だという話しをしていて、六萬寺さんも先日訪れたばかりということをうかがいました。
閉館について大変残念だと悲しんでいらっしゃいました。

私も蝋人形を助けたかったけど引き取りに行くのが一番困難で置く場所も無く、泣く泣く諦めました。
そんな流れから置く場所はあるのと、車で運ぶことはできますよ。との副住職さんの一声で蝋人形が残っていたら私が引取るので寄贈させてくださいで決まりました!!
名のある武将か姫を希望ということでした。那須与一がイケメンに作られている、そんな話しも(笑)

実は先行販売の話しがでてすぐの頃なんとか助けたい、そんな思いでどこかの施設に寄贈も検討していました。
寄贈出来そうなところ、しかも運ぶとなると……

悩んでまず思いついたのは、俊寛なら小柄なので鹿児島県の薩摩硫黄島の観光案内所ならどうかと考えました。
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平家打倒を企てた世にいう「鹿ヶ谷事件」の首謀者の一人である俊寛。
薩摩硫黄島は俊寛が流された鬼界ケ島であろうと言われている場所の一つで俊寛像もある島です。

薩摩硫黄島へ行くには私の場合、まず新幹線で移動し鹿児島港近くに宿泊、翌日朝9:30の船で約4時間かけて到着。
しかも船は毎日あるわけでではなく、荒天なら欠航になることも…

そして薩摩硫黄島に一泊して朝の船で鹿児島港まで乗船して新幹線で帰路。
船の出港日とぴったり合っても少なくても二泊三日の旅。
それも俊寛を連れて。新幹線の指定席は俊寛の分も必要であろう。

俊寛を硫黄島まで送り届ける役人気分が味わえるのは非常に興味深いことでしたが諸事情で二泊三日の旅は当分無理(T ^ T)

ならば平家物語歴史館からタクシーで行ける範囲……安徳天皇ゆかりの六萬寺なら!!

安徳天皇ならタクシーに乗せられる!?教経はかさばるので無理かも……
でも六萬寺さんに急に蝋人形を寄贈させてくださいって言ったら迷惑では??

それにお寺に入水直前の蝋人形ってどうなんやろう?
平家物語歴史館で他の蝋人形たちと平家物語の場面を再現しているからこそいいのでは?
安徳天皇だけってどうなのか?
それにタクシー予約するなら事前に蝋人形を乗せることを伝えた方がいい?

そんな多数の不安や葛藤から躊躇して寄贈も断念してしまいました。
しかし、副住職さんと直接お話して実現することに!!

平家物語歴史館に着いてまず蝋人形が残っているか、確認。

衝撃の返答が…
「鎧や着物は全て引取り手が決まっていますが、蝋人形だけなら残っています」
「えっ?!裸ですか?」
「ええ、スッポンポンです」
「人形全員ですか?」
「蝋人形ごと引取られる場合と鎧、着物だけ引取り手が決まっているものとがあります。鎧、着物は全て引き取り手が決まっています」

確かにSNSで鎧が欲しいなど見かけたことはありましたが私がピンときていなくて、鎧や着物を剥ぎ取られて裸の蝋人形は残ってしまう……スタッフさんと話ししてやっと気付きました。

蝋人形だけでもいいですかとも聞かれましたが、衣装なしなんて考えたことありませんでした。
しかも身体の部分は蝋ではないだろうし、どのような状態かは脱がせてみないた分からないとのこと。
それに裸の蝋人形をお寺に置くのはどうなんやろうと……

六萬寺さんに確認の電話しましたが、現代の服を着せるわけにもいかないし…ということで蝋人形は断念。
義経を乗せた馬・太夫黒なら裸でも大丈夫かと思って六萬寺さんにOKもらったのに引取が決まっているとのこと。

そして平家物語歴史館のスタッフさんと色々話しているうちに、安徳天皇の名を出したら確か安徳天皇なら衣装つきで大丈夫ということが発覚しました。
壇ノ浦の場面一帯希望している方がいるが、安徳天皇と時子さんはそれほど希望されていなかったそうで後日確認してから連絡していただけることに。

しかし安徳天皇だけでも最初は私の手には届かない金額でした。
困っていると予算をきいてくださって後ろにいる時子さん(二位尼)も一緒にどうかと提案をいただきました。
予算もだいぶ考慮していただき安徳天皇と時子さんをセットで決定。

後は壇ノ浦の場面一帯希望している方が安徳天皇と時子さんなしでいいと言ってくださるかどうかでした。
有難いことに翌日には連絡をいただき、私が引取ることになりました。

六萬寺は真言宗ということで空海さんの蝋人形も場所的に置けそうなので破格の価格で一緒に引取りました。

平家一門が再興をかけて守り抜こうとした安徳天皇。
六萬寺さんの多大なるご尽力のおかけで蝋人形とはいえ現代で安徳天皇を守ることができる、嬉しくて涙が……
安徳天皇もおばあちゃん・時子さんと一緒なら寂しくないと思います。

3月28日に六萬寺さんが車で蝋人形をお迎えに行かれて、報告に写真をいただきました。
平家物語歴史館の方も大変喜ばれていたとうかがいました。
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時空をこえて

素敵に飾っていただきありがとうございました(^-^)//””
装飾はこれからもう少し整えられるそうです。

平家物語歴史館は閉館してしまいましたが安徳天皇と時子さんの蝋人形には六萬寺で会うことができます。
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空海さんの蝋人形は別のお寺に移る予定ですが、それまでは六萬寺にいらっしゃいます。
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参拝された際は新しい生活が始まった、蝋人形にも会っていただきたいです。

平家物語歴史館のスタッフさん、六萬寺さん、本当にありがとうございました!!
私もまた自分の目で見に行きますね(*´꒳`*)

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六萬寺を紹介しているページはこちら↓
https://genpei.sakura.ne.jp/genpei-shiseki/rokumanji/

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