「たんかくひめ」は源為義の娘で同母きょうだいには源行家:みなもとのゆきいえ:が、甥には頼朝や義経などがいます。
この地は丹鶴姫が開基である東仙寺があった場所で現在は丹鶴城公園となっています。
下記は和歌山県立博物館で販売されている『和歌山 地方史研究 第四八号』を参考に丹鶴姫と熊野別当とのつながりをまとめました。(間違っていたらご指摘ください…)
源平盛衰記や平家物語の延慶本、屋代本をもとにした系図だと丹鶴姫は最初、湛快に嫁ぎ湛増が産まれ、後に行範と再婚したことになりますが、和歌山 地方史研究によるとそれは誤りだと記されています。
気になる方は和歌山県立博物館のミュージアムショップ(https://www.hakubutu.wakayama-c.ed.jp/syuppan.htm)で郵送販売もされているようです。
現地の解説より
丹鶴姫はその出自定かでない。
源為義と熊野別当の娘・立田御前を父母とし「たつたはらの女房」と呼ばれ頼朝はその甥にあたる。
丹鶴姫はその出自定かでない。
源為義と熊野別当の娘・立田御前を父母とし「たつたはらの女房」と呼ばれ頼朝はその甥にあたる。
弟に新宮十郎行家あり。
共に新宮で育つ。長じてこの丹鶴山に東仙寺を開基し熊野別当行範に嫁した。
夫亡きのち鳥居襌尼と号し、紀伊国佐野庄などを安堵され没後、山麓に葬られたという。
茫々八百有余年。
丹鶴城址に立ちて弔えば源家興隆を祈念した姫の魂魄:こんぱく: 見張るかすわだつみより清風に乗って来たるの想いがする。
冀くは:こいねがわくは:芳●この地に留まりてとこしえに熊野の天地を守り給わらんことを
昭和六十年三月
新宮市暮らしを考える主婦の会
新宮市暮らしを考える主婦の会
城の説明もありましたが、省略します。
訪れたのは偶然、桜の季節で綺麗でした。
住所
和歌山県新宮市新宮7691-1(丹鶴城公園内)
交通
JR「新宮」駅から徒歩15分
参拝について
自由
参拝目安時間
15分~
お気に入り度
★★★☆☆
参拝日
2015/03/29
備考
–
丹鶴姫の弟・源行家の屋敷跡ついてはこちら↓
ここから南へ徒歩約25分です。
新宮市熊野地 | 源行家の屋敷がこの付近にあった 新宮十郎行家屋敷跡 >> |
源行家 |
丹鶴姫之碑から西へ徒歩約20分で熊野三山の一つ「熊野速玉大社」です。
樹齢約1000年の平重盛お手植えの梛の迫力はすごいです。
新宮市 | 歴代の上皇が参拝。また平重盛お手植えの梛とその実で作った御守りなど注目どころが多数。 熊野速玉大社 >> |
平重盛 鳥羽上皇 待賢門院 後白河上皇 他 |