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『悲しみの浄瑠璃姫伝説をめぐる姫さんぽ』ガイドツアーレポート

源義経と浄瑠璃姫の悲恋話しが伝わる愛知県岡崎市。
2018年5月13日の「悲しみの浄瑠璃姫伝説をめぐる姫さんぽ」ガイドツアーに参加して来ました。

岡崎のマルチタレント・C―ちゃんこと長尾しのぶさん(https://twitter.com/nagaosinobugma1)が、浄瑠璃姫となって案内してくださいました(^-^)
浄瑠璃姫に扮するCーちゃん

悲しい伝説なのにCーちゃんの浄瑠璃姫はとにかく元気!!
約3時間6km、楽しく巡ってきました。

東岡崎駅→麝香岩→安心院→成就院→浄瑠璃ヶ淵→西本願寺別院→籠田公園→清明神社→浄瑠璃寺→浄瑠璃姫供養塔→持佛堂廓阯(岡崎公園内)→八丁味噌→出合之像→誓願寺→矢作橋駅

当日配布された資料は義経と浄瑠璃姫の伝説、この日散策する各場所の説明がみっちり。

このツアーで得た情報をざっとまとめました。

義経と浄瑠璃姫の悲恋

京の鞍馬寺に預けられていた牛若(源義経)はある時、自分が源氏であることを知り16歳頃に鞍馬寺を抜け出し、母・常盤の遠縁で奥州にいる藤原秀衡を頼り奥州を目指します。
途中で元服し、源義経と名乗るようになって程なく岡崎の矢作付近で浄瑠璃姫との出会いが待っていました。

浄瑠璃姫は三河国の国司・兼高長者の娘。姫をお世話する侍女は約300人いたそうです。

母・常盤からもらった笛「薄墨」と浄瑠璃姫の琴の音色で初対面にもかかわらず恋に落ちたと伝わります。
しかし、奥州を目指す義経は翌日には旅立ち、浄瑠璃姫は義経を忘れられず後を追いかけ、正八幡のお告げで静岡市の蒲原で再開しました。

義経の素性を知らされ、義経は奥州を目指し、浄瑠璃姫は矢作に戻ったものの怒った母に幽閉され、義経に逢えない悲しみから菅生川に入水。
半年後に姫の死を知った義経がお墓参りをすると五輪塔が裂け、姫の魂が飛び出して天に昇っていったと云われています。

東岡崎駅周辺には寺院や墓、入水場所などが残されています。

麝香岩

義経が母・常盤からもらった笛「薄墨」と浄瑠璃姫の家に伝わる麝香を交換し、義経が麝香を埋めたのが麝香塚。
麝香塚は町の発展とともに取り壊され、塚の石が高宮神社の石碑の基礎として使われています。
六所神社参道

安心院

義経が浄瑠璃姫の供養に建てた瑠璃山妙大寺が安心院付近にあったと伝わり、妙大寺は「明大」と表記が変わり地名となって残っています。
また、境内には出雲の人丸神社から運ばれた句が書かれた石があります。
散る花に流れもよどむ姫ヶ淵

浄ルリ岩

句碑

成就院

侍女の十五夜が浄瑠璃姫の供養のために出家し、冷泉と名乗り冷泉寺を建てました。
時代は変わって600回忌のときに滝沢永源和尚が建てた浄瑠璃姫と十五夜の供養塔と浄瑠璃ヶ淵にあった穴観音が、墓地の奥にありお参りできます。
浄瑠璃姫の墓

浄瑠璃ヶ淵

浄瑠璃姫が入水した菅生川。ゴウゴウとうなるため「菅生川(すごうがわ)」と呼ばれるようになったとも。
浄瑠璃姫入水場所

浄瑠璃姫が身支度をした洞窟は後の世に観音像が祀られ、穴観音と呼ばれるようになりましたが、洞窟は護岸工事でなくなってしまいました。
河岸には解説板と句碑が平泉の方向を向いて建てられています。
平泉を向く句碑

西本願寺別院

義経と浄瑠璃姫が月見をした、もしくは浄瑠璃姫が旅立った義経を想いながら月を見たと伝わる場所。
水を張った器に月を映して見たそうで、その器が本堂の脇に十五夜の供養塔と並んでいます。
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清明神社

雨となったこの日の特別追加コース。
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浄瑠璃寺

浄瑠璃姫の侍女の一人が姫の持念仏を安置した寺は岡崎城の築城、拡大で現在の地に移されました。

浄瑠璃寺に伝わる義経と浄瑠璃姫の絵のお話。

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浄瑠璃姫供養塔

動画でご覧ください。

持佛堂廓阯

岡崎公園内。浄瑠璃姫が幽閉されていた場所。
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八丁味噌

味噌作りに使う石。地震でも決して崩れない石の積み方になっているそうです。
味噌

出合之像

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誓願寺

保育園になっているため、普段は入ることの出来ない誓願寺。
この付近に浄瑠璃姫の屋敷があり、父の兼高長者が姫が亡くなった後、境内に埋葬。
今回はガイドツアーということで境内の浄瑠璃姫の菩提所と本堂にある義経と浄瑠璃姫の木像、浄瑠璃姫の鏡を拝観しました。
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雨にも関わらず3時間あっという間でした。
数か所は以前に調べて訪れたことがあったのですが、今回知ることが多数あり、大変勉強になりました!
ありがとうございました。

C―ちゃん

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