惜しまれる声が多い中、2019年3月24日(日)に閉館した日本最大の蝋人形館。
300体以上のリアルな蝋人形たちで作りだされた素晴らしい空間でした。
1階は四国の偉人たちの蝋人形と屋島合戦のパネル、2階は平家物語の場面を再現した平家の栄華と衰退を目の当たりに体感できる場所でした。
閉館日の記念撮影。
公式ホームページも閉鎖され、偲べるのはパンフレットやネットに投稿された写真など。
しかし、六萬寺さんに参拝すれば安徳天皇と二位尼(平時子)の蝋人形には出会えます。(これについては後述します)
とりあえず写真でざっと紹介します。
中岡慎太郎
坂本竜馬
岩崎弥太郎
真言宗の開祖・空海
他、多数の人々の蝋人形がありました。
高松市は源平 屋島合戦があった場所、もちろん屋島合戦のパネルも
階段を上がると平家物語を再現した蝋人形たちの登場です。
階段の手前に祇王のような?
全て顔が違う人形たち。息を吞むリアルさ…
第一景から第十七景まであります。
第一景 平忠盛、鬼を捕らえる
第二景 平家にあらずんば人にあらず
奥が重盛、手前が宗盛
第三景 仏御前、祇王を訪ねる
第四景 清盛の孫、摂政・基房を辱める
平重盛の次男・平資盛
六波羅の武士
藤原基房
第五景 俊寛のみ赦されず
乗せろ〜
第六景 物怪
第七景 平家軍、富士川で大敗
第八景 平重衡、大仏を焼く
第九景 清盛、高熱を発して死去
第十景 一ノ谷の合戦
義経、顔こわい…
後ろの源氏軍
1階から2階へ上がる階段近くに設置されていて高さを利用して坂落しを再現しているんですね。
第十一景 平敦盛と熊谷直実
敦盛さん…
歌唱・青葉の笛
第十二景 那須与一、扇の的を射る
えらく男前に作られている与一
第十三景 安徳天皇、入水
横では戦いの場面が
第十四景 平教経、凄壮な最期
この教経、最高にかっこいい…
名もなき倒れている人もリアル
第十五景 平家滅亡
この赤旗の向こうには…
戦で命を落とした平家、源氏の兵たち
本物みたいに見える……
入水した平家方の女官の姿が恐怖でしかない
第十六景 祇園精舎の鐘の声
佐の局は平重衡の正妻
優しい顔の徳子
第十七景 琵琶法師
約24年間、ありがとうございました。
いつのころからか使われなくなった受付
受付と出入口
蝋人形の歴史
売店
閉館のお知らせがホームページで発表されたのが2019年2月上旬。閉館まで2ヶ月もない…
ホームページを見に行かないと知りえない情報だったのですが友人が偶然見つけてSNSで発信、そのおかげで早めに情報を得られ、2月16日に急遽行くことにしました。
それ以前に1度だけ訪れたことがあったのですが、香川県までは距離があるためこの日が2回目の訪問。
変わらない蝋人形たちを見ることができ、スタッフさんともお話ができました。
移設も検討されたそうですが、屋島も高松市でも受け入れられず閉館を決定されたそうです。
この時、蝋人形たちは売りに出す予定だと教えてくださいました。
それから約一週間後、Facebookページでだけ先行販売と問い合わせの情報が発表されました。
電話問い合わせした内容をTwitterに投稿してもよいか確認後ツイート、1,000件以上のリツイートと400件以上のいいねをいただきました。
これで処分される蝋人形が一体でも減れば……
#高松平家物語歴史館 の蝋人形たちの先行販売が。
以下、電話確認した内容です
蝋人形は閉館翌日の3/25〜3/31の9:00〜17:30に引取のみ配送不可。何十万もしない程度の価格設定で要相談。
その他配送可能なものも。例えば平家の赤旗は5000円、着払。
引取手がなければ滅亡(処分)の運命を辿ることに… pic.twitter.com/mcEsP8M1gv— -あゆみ-魑魅魍魎 (@usagiwasabi) February 22, 2019
後から知ったのですが、電話問い合わせは私が1番最初だったそうです。
蝋人形が六萬寺へ移った経緯は長文のため下記にまとめました↓
https://genpei.sakura.ne.jp/genpei-shiseki/ningyo-keii/
館内に複数ありましたが壇ノ浦合戦の場面のぼろぼろの赤旗を指定して引き取り、神戸・清盛隊の知盛様に持っていただきました。
※背景は合成、平家が戦勝祈願をした和布刈神社側の海