平重盛を祀る、苔むした階段と赤い屋根が特徴の神社です。
駐車場はないが、すぐ近くの道が広くなっているところに停めてよいと香美町教育委員会に確認済。
道の駅 村岡ファームガーデンから北へ約1km、村岡高校前交差点を西へ曲がり南西へ約3kmの車道から続く階段を下りたところに鎮座
平家領のころ、平家胤創建といわれ、平重盛をまつっています
本殿は応永15年(1408)に建てられと伝えられ、寛永、享保など数度にわたり修理がなされていますが、組物蟇股など細部手法に当時の特色がよくみられます。
僻地にあるが、地方色の少ない点は注目されます。
三間社流造、杮葺の本殿一棟は、室町中期の遺構として、昭和38年に兵庫県重要文化財の指定を受けました。
道の駅村岡ファームガーデンを過ぎ村岡高校前交差点を西へ約3km。
走行中の車窓からでは気付かないほど目立たない案内がありました(^^;
すぐ近くに車道から続く階段を降りると赤い屋根の建物が目に飛び込んできます。
階段を降りると建物の脇に出ました。正面からお参りできず(^^;
狛犬の下にさらに階段があるので下りてみます。
苔で覆われた階段です。
見上げてようやく正面から参拝。
不思議なことに正面から入ることはできない(以前は他に道があったのかも?)ようです。
由緒などはありませんでしたが、本殿についての説明がありました。
県指定文化財 郡主神社本殿 昭和38年8月24日指定
<三間社流造:ながれづくり: 杮葺:こけらぶき:>
「郡支配棟札写」(文化5年)によれば、本殿は応永15年(1408)の建立と伝え、寛永・享保などその後数次の修理を経て今日にいたっている。
修理はおおむね向拝:こうはい:まわりの一部にとどまっていますが、現在は全般にわたって著しく破損している。
しかし、組物:くみもの:・蟇股:かえるまた:など細部手法にはみるべきものがあり、また、時代の特色をよくあらわしていて、前記の所伝は信ずべきであろう。
僻地にあるが地方色のない点も注意すべきである。
小規模ながら但馬地方における室町中期の建造物として貴重といえる。
平重盛のことが書かれていない……やはり頼りになるのは香美町村岡観光協会(https://www.town.mikata-kami.lg.jp/www/contents/1165300863625/index.html)に置いてあった「城下めぐり」パンフです。
どうやら子孫の創建のようです。
香美町は平家落人伝説の印象が強いのですが、平重盛を祀っている神社があるとは意外でした。
本殿横にも小さな建物がありました。
皆で集まる時に利用??
上から見た配置です。
郡主神社まで自然豊かな道のりで、山の景色も一味違いました。
訪れたのは2019年12月8日。雪も少し残っていました。やっぱり寒い!!
かなり簡単ですが、見取り図です。階段がすごい色になってしまった( ̄▽ ̄;)
参拝の参考になれば幸いです。
右側の真っ直ぐな階段を下りたところはフェンスで囲まれていて89号線からしか入れないようです。