琵琶湖の北北西、日本のさくら名所100選にも選ばれている大崎には源義経が隠れたと伝わる岩が琵琶湖の散策道にあり、足を止めて説明を読む人々も見かけます。
②JR「マキノ」駅からレンタサイクルが便利(駐輪場所注意)
↓2時間~時間により料金が異なります
https://takashima-kanko.jp/guide/rentalcycle.html
③JR「マキノ」駅またはJR「近江中庄」駅から湖国バス国境線に乗車「海津1区」バス停下車、南へ徒歩15分
※バスの本数少なし、桜の季節はバス停の場所は変更になる場合も
場所の説明が難しいのですが、Googleマップには登録されていますし、現地では解説が目印になると思います。
文治3年(1187年)義経主従が大津より北陸に都落ちする時、海津着船の際、敵に知られないようにしばらく隠れていたと伝えられる岩です。
謡曲「安宅」の中でも謡われています。
■義経の生涯を簡単に…
平治の乱が勃発した年に産まれた牛若(源義経)はまもなく父・源義朝を失い、母・常盤御前が助命を願い出たおかげで出家を条件に鞍馬寺に預けられ遮那王という名で育ちました。
出自を知った遮那王は母の遠縁の奥州 藤原秀衡の庇護を受けられることとなり、金売吉次の手助けもあり鞍馬寺を抜け出し途中で勝手に元服し源義経と名乗り、現在の岩手県平泉の藤原秀衡のところまで長旅をしました。
義経は十代半ばから二十代前半を平泉で過ごしました。
源頼朝が挙兵した治承4年(1180年)、まだ会ったこともない兄・頼朝のもとへ馳せ参じ初対面。
その後は頼朝の命を受け出陣するようになり、卑怯な手を使ってついには壇ノ浦合戦で平家を打ち破り得意満面の義経でした。
頼朝は自分の許可のない任官を禁じていたのですが、後白河法皇は院御厩司:いんのみうまやのつかさ:に任じられた義経はこれを受けました。
そして頼朝と義経の不和は決定的なものとなり義経は後白河法皇に頼朝追討の宣旨を出させ、叔父の行家と組んで兵を挙げようとしますがそれも失敗に。
再び奥州の藤原秀衡を頼ることにした義経は主従たちと大津から琵琶湖を渡り、この隠れ岩がある海津へ。そして愛発関や日本海側を通りながら秀衡のところに辿り着きました。
義経が再度 藤原秀衡のもとを目指したのは
・義経記 → 文治2年(1186年)2月2日
・吾妻鏡 → 文治3年(1187年)2月10日
約1年の違いがありますが、どちらも2月。
※参考:週刊 真説 歴史の道25 源義経 奥州への逃走劇(2010年小学館発行)
後述しますがこの辺りに桜が植えられたのは昭和11年。
義経が通ったときはどのような風景だったのでしょう?
もしもきれいな風景が広がっていたとしても、逃亡中の身としてはそんな余裕もなかったでしょう。
琵琶湖の水の音が感じられるように動画撮ってみました(約26秒)
↓高島観光ガイドのホームページによると解説板に近い、低い岩の隣の岩が義経隠れ岩のようです。
https://takashima-kanko.jp/spot/2018/06/post_93.html
一人くらいなら隠れられそうな空洞ですが、弁慶たちも一緒のはず。
どう隠れたんでしょうね。
駅から真っ直ぐ南へ歩みを進めると琵琶湖が見えてきます。
遠くに竹生島が見える場所も。竹生島は倶利伽羅峠に向かう途中、平経正が立ち寄り琵琶の秘曲を奏でた島です。
遠方に見える桜。
昭和11年、大崎トンネルの開穿と湖岸道路の開通を記念して植えられたもので、旧海津村役場が桜苗木(そめい吉野)1000本を購入し、当時の県修路工夫宗戸清七らの手によって植えられた。
以来同氏や地元民の献身的な努力によって育てられ、現在では延長3.5キロメートルにおよぶ桜並木は毎年4月中旬に美しい花のトンネルを作り上げ、近畿では遅咲きの花の名所として観光客でにぎわっている。
この桜は今は地元観光協会などが管理にあたっている。
桜の季節は混雑するため、道路が歩行者用と自転車・車用に分けられているのですが、歩行者用を自転車で走る人もいるため十分お気をつけください。
頭上も桜に囲まれています。
↓びわ湖 高島観光ガイドホームページには日々の開花情報の他、平成26年から開花及び満開初日の日にちが公開されていてとても参考になります。
https://takashima-kanko.jp/sakura/
お花見へ甘い物を持って行きたいときは「駿河屋」さんがおすすめ。(店内の簡易椅子でも可)
このチーズケーキはフワッフワですぐに食べれてしまって、1つでは足りないくらい(^^;
他のお客さんも「安い!これだけ買って1000円ほど?!」「趣味で作ってるの?」など驚かれていました。
写っていませんが、花見団子も🍡
チョコレートケーキは一口半くらいの大きさですが、濃厚です。これは切り落とした端っこなので安いとか。お得。
写真以外に焼き菓子も販売されています。
地元の方はもちろん、観光客にも人気の様子です。
↓定休日などはびわ湖 高島観光ガイドホームページでご確認ください
https://takashima-kanko.jp/spot/2018/06/post_36.html
義経隠れ岩の約400m手前に一息つける場所もあります。
桜と琵琶湖、日本のさくら名所100選に選ばれたのも納得ですね。