太宰府天満宮への参道にある歌碑。寿永2(1183)年7月平家が都落ちし、宇佐神宮を経て太宰府に入った8月に都を偲んで詠んだ歌。
住所
福岡県太宰府市宰府3丁目
交通
西鉄「太宰府」駅徒歩5分。太宰府駅から太宰府天満宮へ向かって歩き、2つ目の鳥居を過ぎて少し歩くと右手にあります。
拡大地図では 33.519521, 130.533428 の場所
拡大地図では 33.519521, 130.533428 の場所
探訪について
自由参拝
探訪目安時間
5分~
お気に入り度
★★★★☆
探訪日
2016/07/31、2015/09/06
備考
–
歌碑
住みなれし ふるき都の 恋しさは
神も昔に おもひしるらむ
平 重衡
訳:住み慣れた古い都の恋しさは神(菅原道真)も経験されたことだから、この悲しみをご存じでしょう
この歌を詠んだのは…?
平家は安楽寺(現在の太宰府)に参拝し連歌をして奉納、重衡が詠んだ歌として平家物語覚一本「名虎」に登場します。
講談社学術文庫の平家物語8、名虎の解説によるとこの歌を詠んだのは
玉葉集 羇旅 → 前左近中将重衡(平重衡)
源平盛衰記 → 皇后宮亮経正(平経正)
平家物語 延慶本及び長門本 → 修理大夫経盛(平経盛)
※長門本では太宰府ではないが経盛が詠んだとする
と書かれています。
平家の誰が詠んだ歌であっても故郷を偲ぶ想いは同じでしょうね。
説明板もなく立ち止まって読んでいる人は見かけませんでした…