境内に平重衡卿の墓(供養塔)があり、毎年7月23日に法要が行われています。
平重衡は平清盛公の五男で、元暦2(1185)年の6月23日に木津川のほとりで処刑され、旧暦に近づけて法要は7月23日とされています。
普段は非公開の哀堂:あわんどう:にお参りできる貴重な日でもあります。
法要前に重衡さんの説明とペットボトルのお茶の配布。
南都の僧を鎮めにいき、東大寺の大仏が焼けてしまいましたが焼こうとして焼いたわけではないことや、好物だった柿を最後に食べてその種を植えた不成柿:ならずがき:のお話の他、今年は浄土宗がひらかれて850年。
浄土宗を開いた法然上人の教え「南無阿弥陀仏」と唱えれば誰でも極楽浄土へ行けることなども。法然上人は重衡に授戒をした人物で像は御本尊の向かって左側に祀られています。
お経は目、耳、口(漢字、音で聞く、声に出して読む)の3つ揃ってこそ意味があるということで経本の貸し出しも。
法要開始。
写真はありませんが、参列者皆でお焼香をしました。
参列者の方がお供えした源氏パイも。
終了後は法話。
本日、重衡忌にお参りできているのは健康だから、日常が当たり前ではないとお話しされていました。
お話を聞いていて昨年の重衡忌に一緒に参列予定だった友人が直前に体調不良で行けないと連絡があり、2カ月後にはもう会えなくなってしまったことが鮮明によみがえり、本当に住職さんの言葉が心に沁みました。
安福寺のご本尊は、重衡さんが処刑される時に周辺の居宅に仏像を貸してもらえるように頼んだが仏敵に貸すとケチがつくと誰も貸してくれず、お堂にあった仏を持ち出し、その仏像が御本尊となっていて、今まで歴代の御住職が守ってきた仏様なのでこれからも守り続けたいとおっしゃっていました。
また、住職さんの同僚に漫画/アニメのワンピースマニアの方がいらしてどれだけマニアかのお話しされているのが面白くて、この話しがどこにつながったか忘れてしまいました💦
遠出が時間的に難しい住職さんの最近の趣味は観葉植物で、誰でも家は食事や就寝のためだけでなく何かの楽しみの場所であってほしいとのことでした。
その後は板塔婆を境内の十三重塔へ。
法要後に今年の重衡忌のお知らせもお願いしていただきました!!終われば外すだけとのことで以前も記念にいただいています♪
それと、毎年秋に開催される木津川市の特別公開に2年ぶりに参加される予定(11月3日)だそうです。
そのうち下記の京都府観光ガイドサイトに追加されると思われます。
https://www.kyoto-kankou.or.jp/event/1649
この時も御本尊や肖像画が公開されるのでご興味ある方はぜひ。