「おきぞめじんじゃ」と読みます。
ここには平正盛の墓が祀られています。
平正盛-平忠盛-平清盛と続く家系で、白河法皇が溺愛していた皇女・郁芳門院が若くして亡くなった時、正盛は菩提所に所領を寄進しました。
そのことで白河法皇に気に入られ、平家が発展するきっかけの一つとなりました。
下記写真中央付近に注目。
『忠盛宮中昇殿の栄進も父の遺徳なりと命日四月二日に供養した宝篋印塔であると云われる。
氏神置染神社に於て四月二日は祖先代々から年中行事として行われる(宮殿祭)』
置染神社には5年ほど前にお参りしたことがあり、その時この文章に書かれていた宮殿祭のことが気になっていて4月2日に都合がつく年を待っていてようやく念願かないました。
毎年4月2日頃には平忠盛の昇殿(宮中に上がること許された)を祝った『宮殿祭』が行われ、2023年に見学させていただきました。
先ずはそのレポートから。
早めに到着。宮司さんがお一人で準備中でした。
後から分かったことですが、宮司さんと地元の方は皆さん顔も名前もご存じで当日の参加人数も把握されていました。
そこに一般人の私がひょっこりやって来たため、どこでこの祭のことを知ったのかとても驚かれていました。
事前に観光協会に宮殿祭について3点問い合わせていました。
・どのような祭か?
・一般人の参加可能か?
・開始時間
観光協会→教育委員会→自治会長さんに確認連絡が入っていたようで、自治会長さんは一般人が来ることをご存知でした。
どのようなお祭かという返答がなかったため、己の目で見るしかありませんでしたが、参加できて大変良かったです。
宮司さんがとても気さくな方で地元の方が来られる度に私が来ていることを皆さんに伝えてくださって助かりました。
2023年4月2日10時からと伺っていましたが、全員が揃ったため9:50頃から始まり約20分間でした。
~神事の式次第~(だいたいの流れです。間違っていたら失礼)
和太鼓
修祓
斎主一拝
大祓
献饌
祭詞奏上
玉串奉奠
撤饌
斎主一拝
大祓詞奏上
祝詞
普段は寺院主催の法要に参列することが多いので、神事の玉串奉奠は緊張しました。
基本的に地元の方だけだそうで、自治会長さんなど11名、宮司さん1名、見学者の私でした。
宮司さんのお話では以前は毎年4月2日だったのが、皆が集まりやすいように4月2日前後の日曜日(早くて4月1日、3月にすることはないとのこと)になったそうです。
参加希望される場合は観光協会などに日程の確認が必要ですね。
終了後はお供え物のお下がりを皆さんで分け分け。ありがとうございます!!
宮司さんが準備から後片付けまで全て1人でされていました。
皆さま、お世話になりました。
ちなみに以前は直会もあったそうです。
本殿の脇にはツツジが咲いていました。
平正盛の墓へは鳥居の向かいにある階段を進みます。
一番奥が正盛の墓です。
正盛の命日は4月2日という説があるそうです。
その他の墓塔群は後裔一門の墓と伝わっています。
この説明は参道の高いところに設置されています。
命日かもしれない日にお参りすることができ、感謝です。
※バスは近鉄「津新町」駅経由のため津新町駅から乗車も可能。
置染神社の最寄りバス停は「忠盛塚」
ここは平氏発祥の地で忠盛産湯池があり、この季節だと池と桜が見れました☺️