一ノ谷合戦で討取られた平敦盛を偲ぶ『敦盛祭』と『敦盛忌』のレポートです。
まずは敦盛祭から。
平敦盛はじめ、源平戦士の法要で毎年3月の第三土曜日14時、敦盛塚前で行われています。
2020年~2022年は疫病により大幅に規模が縮小されていましたが、2023年はほぼ以前の内容となりました!
【演題】
読経
一絃須磨琴の演奏
御詠歌
筑前琵琶の演奏
能管・篠笛の演奏
長田高校音楽部による歌唱
時系列は前後しますが須磨寺事務長・小池陽人さんの敦盛最期についてを先ずご覧ください。
※出演者入れ替わり中のお話です。
平家物語に描かれる平敦盛について学んだところで順番に紹介します。
■法要
須磨寺の僧侶の方々によって読み上げられるお経。
「怨親平等」の考えに基づき、『南無 敦盛 空顔憐清』『南無 源平戦士』の言葉が入ります。
■一絃須磨琴
数曲演奏された内の最初が琴の音色に乗せて読まれる般若心経。相乗効果でとても耳心地が良いです。
■御詠歌
須磨寺の御詠歌教室の皆様による御詠歌です。
規模縮小中も数名だけで自主的にされていた年もありましたが、昨年に続き皆さんでの御詠歌。
■筑前琵琶
美しい色合いの琵琶で熊谷直実と平敦盛の戦いの場面を演奏されました。
今回初めて敦盛祭に参加されました。
■能管・篠笛
青葉の笛など数曲。
こちらも敦盛祭で初めてです。
■長田高校音楽部による歌唱
規模縮小中を除き、毎年素敵な歌声を披露されている長田高校音楽部。
2023年3月25日(土)に神戸文化ホール 中ホールで定期演奏会があるそうです。
入場無料ですので気になる方は是非演奏会へ!開場17:30、開演18:00。
終盤には参列者にお供え物のお裾分けがくばられました。
可愛い巾着入り。
敦盛祭の運営は寄付で賄われています。
例年寒い日が多いのですが今年は割と暖かく、以前のような演題に戻って賑わう敦盛祭を久しぶりに満喫しました。
これからもずっと続きますように。
須磨寺、出演者の皆様、ありがとうございました。
隣接する敦盛そば屋さんもおすすめです!
・敦盛そば
・そばの実ぜんざい抹茶付き
続いて敦盛忌について。
毎年旧暦の2月7日(一ノ谷合戦の日)に行われている平敦盛や源平戦士たちの法要です。
2023年は2月26日14時~、大変寒い日でした。
こちらは須磨寺本堂にて約1時間、お経が読まれ敦盛祭とは違い厳粛な雰囲気が漂っています。
お焼香時以外は参列者は椅子に腰を掛け一緒に祈ります。
本堂内につき写真はありませんので宝物館の動く小石人形の平敦盛と熊谷直実像を。
本堂内とはいえ背中を向けている方向は全開。
ストーブも数カ所設置してくださっていましたが寒さがしみました。
終了後、導師の方から現代でも戦争が続いていることや、ケーブルテレビで十数年前の弁慶の上演が再放送されていることなどをお話しされました。
散華は持ち帰ってよいとのことで、参列者の方ほとんどが好きな色を選んでいました。
外に出ると先ほど読経されていた須磨寺の方々が敦盛首塚の方向から戻ってこられた所に遭遇しました。合掌
私も敦盛首塚にお参りしたり、境内を散策してから須磨寺を後にしました。
お供えした敦盛だんごは持ち帰り、美味しくいただきました♪
今年は敦盛忌、敦盛祭両方に参列できたことに感謝。
またお参りにうかがいます!写真は境内の源平の庭。
上から見た像。