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秋戸郷跡<静岡県熱海市>

碑だけが残る

「あきとのごう」
先ずは現地解説板から。

秋戸郷 解説板より
この地は、北条政子が平氏の手より隠れ逃れた場所で、秋戸郷と言われています。

治承4年(1180)8月23日、源頼朝は石橋山合戦に挙兵しましたが、戦に敗れて安房に逃れました。
この間政子は、走湯山に身をひそめて頼朝の安否を気づかっていました。

9月2日、政子は、伊豆山権現の別当文陽房覚淵:かくえん:の計らいで密かに熱海の秋戸郷(阿伎戸郷とも書く)に移されました。

秋戸郷は足川を南の境とする走湯山:そうとうさん:の神域東南隅にあり、浜の方からしか入れないうえ、船着場も近く、神威を後ろ楯に覚淵の保護も行き届き、平氏方の捜査をくらませることが出来ました。

その日のうちに土肥実平の子・遠平が、頼朝が安房に逃れるまでの経過を知らされたが、頼朝が船に乗ってからの事は分からないので、その夜の秋戸郷には喜びも悲しみも出る道がなかったのでしょう。

この年の10月7日頼朝は鎌倉に入り、秋戸郷をたった政子は、12日、頼朝との再会を喜びあったと思われます。

「吾妻鏡」、「熱海市史」他より

熱海伊豆山温泉
ホテル水葉亭所有地内

移動

※補足※
土肥実平は挙兵した頼朝を助け共に戦い、実平の妻は敗北し隠れていた頼朝一行に食料を届け支援しました。
実平の子・遠平は安房を目指して船出する頼朝一行の船には乗らず(乗れなかった?)政子に仔細を伝えにきました。

ここはホテルの敷地なんですね。
最初に政子が隠れていた伊豆山神社から秋戸郷まで1km弱。
ゆかりの地

当時の姿は想像できませんが、隠れるにはもってこいの場所だったのでしょう。
別角度

頼朝はここには来ていない?けど政子と頼朝ゆかりの地らしいです。
立ち入りもできないのでここから見るだけです!
正面

道中、海が見える場所も♪
神奈川との県境

住所
静岡県熱海市伊豆山
交通
JR「熱海」駅から東へ徒歩18分

探訪について
自由
探訪目安時間
10分~
お気に入り度
★★★☆☆
探訪日
2017/08/27
備考
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