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義経道 〝藍那~鵯越〟編<兵庫県神戸市>

一ノ谷へ向かう

三草山合戦に勝利した源義経一行が一ノ谷へ向かった道は「義経道」と呼ばれていて、兵庫県加東市から神戸市までは約50~60kmあります。
ここで紹介しているのは、そのごく一部〝藍那~鵯越〟編です。 分割して紹介します。
※このページは2017年6月現在の内容です。

灰色のマーカーが史蹟です。

藍那駅~鵯越駅間で訪れた史蹟は6件。
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参考にした書籍は「源義経 鵯越の逆落し」です。
鵯越の坂落し

相談ヶ辻と白拍子の家

まず目指すのは「あいな里山公園」です。

住所
神戸市北区山田町藍那字田代
交通
神戸電鉄「藍那」駅から徒歩25分

相当広いです!

探訪について
有料
探訪目安時間
1時間半~
お気に入り度
★★★★★
探訪日
2017/06/09
備考
2016年5月に開園した国営有料公園

あいな里山公園へは藍那駅から案内があるので安心です。公園入口まで約25分、途中から急な坂道が続きます。
藍那駅の案内

この縦信号のある高架をくぐります。
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インターホンを押して、「どうぞ」と返事があれば門をあけて入ります。
入口

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バス停の向こうにある長屋門で入園料を支払い、案内パンフレットを頂きましょう。
長屋門

史蹟を目指すなら徒歩2分で白拍子の家へ行けます。そこから歩いて10分ほどで相談ヶ辻に到着しますが、公園内を走る「トラムカー」に乗っても楽しいです♪
ドアがないのにシートベルトがあって、歩くより少し早いくらいの速度で走ります。しかも無料!!
トラムカー

運航ルート

時刻表
私は相談ヶ辻までトラムカーで移動し、歩いて白拍子の家まで戻りました。
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①相談ヶ辻
義経がまっすぐ鵯越を目指すか、右折して白川を通り、一ノ谷へ向かうか迷った場所です。
この建物より南側が「椎の木塚」と呼ばれ、軍議を開いた場所だそうです。
椎の木塚

相談ヶ辻

解説

なぜか平盛俊の絵が描かれています。盛俊は代々平家に仕え、豪勇と知られています。一ノ谷合戦で猪俣小平六に言いくるめられ、討取られる場面です。

平盛俊

②白拍子(しらべし)の家
義経が白拍子・静御前をここで舞わせたことから名がついたと係りの方から伺いました。
白拍子の家

「しらべし」は「しらびょうし」がなまったもので、周辺には白拍子棚田なども。
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相談ヶ辻も白拍子の家も上がって休憩できます。お出迎えもあります♪
人形のお出迎え

史蹟はこの2箇所ですが、時間があればゆっくり見て回るのがオススメです。
各建物には自動販売機もありますが、スギナ茶(無料)が用意されていました。
訪れた日は天気が良く、多くの方が建物内で昼餉を食べながらスギナ茶を飲んでいました。
無料

スギナ茶

また毎日、里山体験メニューがあり、これも無料でお土産付き!!当日に長屋門で申込み(先着)、約1時間です。軍手やスコップは貸していただけます。
里山体験中は貴重品以外預かってもらえるので、小さな貴重品入れがあると便利です。

内容は時期により変わります。事前予約制のものもありますので、公式ホームページでご確認ください。
http://kobe-kaikyopark.jp/program

6月9日に訪れた時はナスの苗植えと玉ねぎの収穫でした。嬉しいお土産は収穫した玉ねぎ5個♪(もうすぐジャガイモに変わるそうです)
この後も玉ねぎを持って義経道を歩きました(笑)
玉ねぎ

■あいな里山公園 注意事項
・公園内に飲食店はなし。持参すれば各建物内で食べても大丈夫ですし、自然の中の休憩所を利用するのもいいですね。もしくは、しあわせの村まで無料シャトルバスで食べに行って戻ってくることも。乗車時間は約15分、同日中は再入場可能です。

・入園料以外は無料でできることが多いです!時間に余裕があるときにオススメです。

・危険な生き物に遭遇する可能性もあります。公園内はイノシシよけの電線がはりめぐらされています。
危険

次に公園を出て、高尾地蔵院と蛙岩を目指します。
公園出口まで遠いです。トラムカーに乗り駐車場で降りて歩くか、シャトルバスでしあわせの村まで行ってしまうのがいいと思います(シャトルバスも駐車場で下車可能なようですがしあわせの村から高尾地蔵院を目指す方が近いです)。

私はシャトルバスでしあわせの村本館前まで行きました。
ここは新鮮野菜、温泉、ジム、色んなものが揃っています!
お弁当販売もありましたが、「ことことキッチン」も手ごろなお値段だったのでここで昼餉にしました。
ことことキッチン

義経馬つなぎ松と蛙岩

しあわせの村を出て高尾地蔵院までは徒歩約40分です。
しあわせの村
「しあわせの村」交差点を東に進むと鵯越墓園に入ります。
北門から入り、南門へ向かって歩きます。
※墓園内は歩道がある所とない所があるので十分に注意してください。
墓園地図

「義経馬つなぎ松」の標識が見えてきますので坂を登って左手へ。
義経馬つなぎ松

高尾地蔵院

③義経馬つなぎ松
※蚊が多いです。
義経馬つなぎ松

解説板より
1184年2月6日(現3月26日)晩、福原に集まった平家の10万の軍勢を攻めるため、義経の軍勢がここに集まり、合戦の相談をした。
高尾山山頂より眼下を見下ろすと、和田岬の周辺には総大将宗盛と安徳天皇を守る平家の軍勢が篝火を焚き、火の海をつくっていた。
義経は平家がつくる火の海を海女が藻塩を焼いている火と見なし、「海女に逢うのに武具はいらいない」と笑いとばした。
山頂から戻った義経が、武者たちが囲む焚き火の中に加わると、枝ノ源三が、翁と16才と13才の兄弟を連れて来た。
義経はこの兄弟を道案内人として戦うことに決め、70騎の逆落しの部隊と、逆落しを助ける岡崎四郎の軍勢とに分けた。
翌朝、わずか70騎で10万の平家を敗走させる、「鵯越の逆落し」と呼ばれる有名な戦いが行われた。無数の軍勢に立ち向かう勇気と、危険な崖から逆落しをした義経の勇気は、後々まで語り継がれている。
後に、ここは「義経公御陣の跡」と呼ばれ、ここにあった古松を「判官松」または「義経馬つなぎ松」と呼び伝え、昔の人が大切にしていた。

文責:兵庫歴史研究会 設置:墓園管理センター

松は昭和30年頃に枯死したそうです…
松は枯死

高尾地蔵院

高尾地蔵院を後にして次は蛙岩です。しばらく歩いているとイノシシ注意の看板が…(;´д`)
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「新芝生地区」のバス停の向かいが蛙岩の入口です。墓園内はとても広いので参拝者用にバスが走っているんですね。
④蛙岩…この中らしいです…
蛙岩入口

岩までの道のり。
蛙岩へ

3分程進めば巨大岩が見えてきました。とにかく大きい!!
蛙のように見えるのか確かめようとした時ガサガサッと物音が聞こえました<(T◇T)>イノシシかもしれない恐怖から確認する暇もなく撤退することに。
距離から考えるとこの岩のはずなんですが、結局はっきりしませんでした( ;∀;)
蛙岩?

このまま道なりに墓園の出入口へ。

鵯越

道路の真ん中に小さな三角地帯があります。
⑤鵯越の碑
鵯越の碑

碑刻文
この道は摂播交通の古道で源平合戦のとき源義経がこの山道のあたりから一の谷へ攻め下ったと伝えられる

ここから更にもう一ヶ所。
住宅街にある小さな児童公園の入口に逆落しの碑があります。

⑥鵯越の逆落しの碑

山野井児童公園

鵯越の逆落しの碑

逆落しの場所は長い間論争になり、そもそも逆落しはなかった説もあります。
800年以上前のことで地形も変わっていますが、義経進軍ルートに近い道を辿ってみると自分なりの答えがでるかもしれませんね。

まとめ

藍那駅から鵯越駅に到着するまで約7時間半かかりました(里山体験1時間含む)。
シャトルバスなど時間短縮できるものは上手く利用して歩くのもいいと思いました♪

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